"Librahack"共同声明


岡崎市立中央図書館ならびに中川氏は、りぶらサポータークラブのコーディネートのもと、次の内容について合意いたしました。

 

1.中川氏の行為について

 岡崎市立中央図書館は、中川氏による図書館Webサイトへのクローリングは、技術的に十分な配慮の施された良識的なもので、その意図も図書館システムの利便性を補おうとする、健全なものであったことと理解しています。

 

2.障害と混乱の真因について

 閲覧障害の真因は、三菱電機インフォメーションシステムズが開発した図書館システムにあり、同社の不十分な対応が逮捕・勾留という残念な状況へ導いたと考えています。同社が反省し、今後の活動に役立ててくれることを期待します。

 

3.中川氏の名誉回復について

 岡崎市立中央図書館は、中川氏の社会的名誉が回復され、Webエンジニアとしての活躍、市民としての生活、りぶらの利用者としての活動が、安心と平穏の中で実現されることを願っています。

 

4.図書館の被害届の取り下げについて

 中川氏は、岡崎市立中央図書館ならびに岡崎市が、健全な市民生活を実現するために被害届を取り下げないことを理解し、この判断が市民の皆様にとって価値あるものになることを願っています。

 

5.Web技術の発展について

 私たちは、今回の出来事が日本のWeb技術の萎縮に結びつくことなく、将来にわたって多彩なWeb技術が伸びやかに発展していくことを願っています。

 

2011年2月25日

岡崎市立中央図書館館長   大羽良

岡崎市立中央図書館利用者  中川圭右

 

※この声明は「"Librahack"共同声明に関する詳細情報」に基づいて行われています。両者の意図をより深くご理解いただくためにも、こちらも併せてご覧下さい。